谷崎潤一郎全集

癇癪老人日記

谷崎潤一郎全集編集室の非公式記録です。書誌や資料についてのあれこれ

生前に刊行された全集の土台

谷崎潤一郎全集」は、中央公論社から谷崎の生前に一度、没後に二度、合計三回編纂され刊行されている(詳細はこちら)。その前に個人作品選集が何種類かでていて、全集の土台となっている。主なものは下記の通り。

改造社版が刊行されたのは昭和五年なので、中期まで、といったところ。谷崎自身は中央公論社から全集がでるまで、この改造社版の全集をくりかえし読んで手を入れていた。*1

谷崎潤一郎文庫」は文庫といってもB6に近く(確認)、いまの文庫判よりだいぶ判型が大きい。

*1:赤字を書き込んだ本が現存する。中央公論新社所蔵。